沖縄のシングルマザーへ向けたWebデザイン就業プロジェクト「MOM FoR STAR(マム フォー スター)」が2021年度グッドデザイン賞を受賞
沖縄のシングルマザーへ向けたWebデザイン就業プロジェクト「MOM FoR STAR(マム フォー スター)」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。
MOM FoR STAR とは
MOM FoR STARは、沖縄のシングルマザーのためのWebデザイン就業・協働プロジェクトです。デジタルデザイン企業と支援団体との連携により、未経験からスキルを習得し、Web業界で活躍できるまでをサポートします。シングルマザーのスキルアップ・キャリアアップを支援し、経済的な安定と、やりがいを持って働ける環境の実現を目指します。2021年4月からプロジェクトを開始し、現在は1期生の5名が活動しています。
■MOM FoR STARの特徴
・Webという専門スキルを身に付けることで労働単価を上げ、ワーキングプアから脱却する。
・東京を中心に沖縄県外企業の業務を提供することで、県外の報酬水準で働く仕組みを構築する。
・研修プログラム中も時給を付与、支援団体による生活サポートで、チャレンジできる環境をつくる。
グッドデザイン賞 受賞の経緯
■グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。
公益財団法人日本デザイン振興会:https://www.jidp.or.jp/ja/gooddesign/award
■受賞の背景
沖縄県内のシングルマザー就労率は9割を超え、仕事の掛け持ち率も高いにもかかわらず収入は全国平均より7ポイント低く、その多くがワーキングプアの状態にあります。仕事に関する支援要望を聞くと「技術・資格取得の支援」という回答が最も多く、スキルアップ・キャリアアップを望みながらも家計の困窮が障害となり、新たな一歩を踏み出せないシングルマザーが多くいることがわかりました。(※平成30年度 沖縄県ひとり親世帯等実態調査より)
他方で、デジタルデザイン業界の人材不足も大きな課題となっています。MOM FoR STAR プロジェクトでは、沖縄のシングルマザーの皆さんをデジタルデザイン業界の仕事仲間として迎えることで、相互にメリットがあり、ともに成長できるビジネススキームをデザインできると考えました。
東京と沖縄のデジタルデザイン企業が手を組み、東京の単価の業務をリモートにて実行できる体制を構築。さらに実務に繋がる独自の研修プログラムを組み上げました。地域を超えて実行体制を構築し、社会的に意義ある活動に挑戦した点が評価されました。
■審査委員の評価コメント
「慢性的な人材不足が深刻化する中で、働きたいけど働けない人に働いてもらう環境をつくることはとても大切なことである。また弱者に働く環境を提供することは、社会的にも意義がある。そういった背景などを考えれば、シングルマザーのための就労支援はとても意味がある。さらに良いものとするには、継続的にサービスを提供していくこと。これからも工夫を積み重ねて、多くのシングルマザーを支援してもらいたい。」
受賞公開情報:https://www.g-mark.org/award/describe/52968
今後の活動
第1期の参加者5名は、2021年4月よりWebスキル研修を開始。現在3名が研修を終え、十分なスキルを習得したとして、Web運用業務に携わっています。第1期で学んだメンバーは、第2期ではメンターとして教える立場になることを予定。継続的なプロジェクトとして、MOM FoR STARコミュニティの成長を促していきます。
■サポーター募集について
MOM FoR STARでは、私たちの活動に共感し、共にプロジェクトを推進いただけるサポーターを募集しています。ご興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
・沖縄でのWeb運用業務サポート
・Webスキル研修指導サポート
・Web運用業務のご依頼
・プロジェクトへの支援・寄付など
お問い合わせフォーム:https://4dsd.svy.ooo/ng/answers/fdbff5dc03fafd9047f3fae628bd4a/
MOM FoR STAR
公式サイト:https://www.momforstar.jp/
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